「スマホ依存」とか聞くけど今の高校生ってどのくらいスマホを使うのかしら?
気になったのが高校生(というか学生全体)のスマホ利用時間が急激に上がり、高校生は1日平均374分も触っている点です。
2024年春の最新「高校生向けのお勧めスマホ機種ランキング」については以下ページで詳しく解説しているので、お探し中の方は参考にしてみて下さい↓
2024年最新の高校生のスマホ所有率は98.1%に!ほぼクラス全員で飽和状態
2024年に総務省(こども家庭庁)が発表した全国統計調査結果によると、2023年時点で高校生の98.1%がスマートフォンを所持しているとの結果になっています↓
参考:令和5年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」(こども家庭庁)
見やすいように表に直すと以下のようになります↓
【小中高校生のスマホ所有率の推移 (2017~2023年)】
学年毎の スマホ所有率 |
2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019 | 2018 | 2017 |
小学生 | 62.5% | 59.5% | 53.4% | 53.1% | 49.8% | 45.9% | 23.0% |
中学生 | 86.3% | 86.6% | 80.8% | 79.3% | 75.2% | 70.6% | 54.6% |
高校生 | 98.1% | 97.3% | 98.7% | 98.0% | 97.1% | 97.5% | 94.1% |
流石に高校生にもなれば友人関係とかに響いてきそうだわ
上記の総務省の統計結果が”全国平均”である事を考えると、都心部ではもっと所有率は高そうです。
ちなみに若者に人気のiPhoneですが、学生のiPhone&Android率について以下のページでも解説しています↓
高校生のスマホ利用時間が1日平均6時間14分まで!ドップリスマホ依存…
そして同じくこども家庭庁が2024年に発表した統計によると、2023年時点での高校生のスマホ利用時間(1日平均)の増加です↓
【高校生のスマホ利用時間(1日平均)の推移表】
1日の平均利用時間(分) | 小学生 (10歳以上) |
Δ(年増加) | 中学生全体 | Δ(年増加) | 高校生全体 | Δ(年増加) |
2023年 | 226.3 | +12.6 | 282.1 | +5.1 | 374.2 | +29.2 |
2022年 | 213.7 | +6.3 | 277.0 | +17.6 | 345.0 | +14.3 |
2021年 | 207.4 | +61.0 | 259.4 | +59.7 | 330.7 | +63.3 |
2020年 | 146.4 | +17.3 | 199.7 | +23.6 | 267.4 | +19.6 |
2019年 | 129.1 | +10.9 | 176.1 | +12.2 | 247.8 | +30.6 |
2018年 | 118.2 | +20.9 | 163.9 | +15.2 | 217.2 | +3.4 |
2017年 | 97.3 | +3.9 | 148.7 | +10.4 | 213.8 | +6.5 |
2016年 | 93.4 | +8.6 | 138.3 | +11.0 | 207.3 | +14.9 |
2015年 | 84.8 | +1.5 | 127.3 | -2.9 | 192.4 | +7.3 |
学校の授業時間より長いじゃない
利用時間が各学年で右肩上がりな他に気になるのが、2019年以降は利用時間の伸びが大きいという部分です。やはり巣ごもり生活でスマホを触る時間が長くなった事が大きく統計結果に影響しているのでしょう。
高校生はスマホで毎日6時間14分も何をしてる?⇒動画音楽ゲーム以外は「情報検索」と「コミュニケーション」
気になるのが「高校生は1日平均5時間以上もスマホで何をしているのか」という事でしょう。
こちらも最新の統計情報になりますが、利用項目のトップ5は以下です↓
相変わらず「動画視聴」や「ゲーム」は人気ですが、注目は小学生や中学生と比べると「情報検索」や「コミュニケーション」に使われる頻度が高くなっているのが分かります↓
【小中高校生のスマホの行動内容=何をしているか】
学年別 スマホの利用項目 |
小学生 | 中学生 | 高校生 |
動画視聴 | 76.9% | 88.0% | 93.2% |
音楽視聴 | 47.3% | 80.8% | 88.9% |
情報検索 | 59.8% | 82.2% | 86.0% |
コミュニケーション | 46.4% | 79.4% | 85.9% |
ゲーム | 61.2% | 70.2% | 74.2% |
ニュース | 15.5% | 43.1% | 53.1% |
地図・ナビゲーション | 16.2% | 40.0% | 60.6% |
読書をする | 3.5% | 13.8% | 20.6% |
漫画を読む | 9.9% | 29.2% | 46.0% |
ショッピング | 2.4% | 13.00% | 35.0% |
勉強・学習・知育アプリ | 17.2% | 44.1% | 52.0% |
撮影や制作・記録 | 20.2% | 31.1% | 39.7% |
小中学生よりは娯楽以外に使われる頻度は上がっており、そこまで悲観する内容ではないかもしれません。
子供だけじゃない!自制心だけではどうにもできないスマホにルール決めと制限を!
とは言え「ゲーム」「動画視聴」などが多く平均で5時間半使っている事実に変わりはないので、大人と同じく何かスマホを遠ざける対策・制限をしないと完全にスマホ依存症から抜け出せなくなります。
これは子供に限った話ではありませんが、毎日5時間半をスマホに奪われるというのは”緊急事態”と言っていいでしょうね。
「スマホ無しでは落ち着かない」「つい触っちゃう」など依存症の症状から抜け出せなくなり、Googleなどスマホを提供している側の思うつぼです。
特にスマホ依存症は個人の自制心でどうにかできる類のものではなく、環境・仕組みで対策するしかありません。
最近ではスマホ自体で制限設定をすることができますが、自分で設定しても自分で解除できてしまっては意味がありません。
iPhoneなら「スクリーンタイム」など初期状態でも使える制限機能が搭載されていますが、自分で制限設定しても自分で解除できてしまうので無意味なんですよね。