しかしスマホを持たせると「スマホ依存」だったり「有害サイト」だったりとデメリットも多いので持たせるのも勇気が要りますよね。
今回は中学生にスマホを持たせるメリットとデメリット、そして実際に持たせた理由や保護者の声をまとめてみました💡
中学生にスマホは必要?不要?⇒中学生全体の8割は保有の事実
別のページで詳しく解説していますが、国が公表している統計調査の結果によると、2023年時点での中学生のスマホ所有率は86.3%と8割を超えているとの事です↓
また「スマホの低年齢化」なんて言われていますが、小中高校生共にスマホ所有率は右肩上がりで上昇しており、中学生だと「当たり前」に近いです。
この「周りの家庭のスマホを持たせる・持たせないの統計情報」を参考にするかどうかは各家庭にお任せしますが、実際に影響を受けるは子供なのでしっかりと決めておきたいところです。
という事で、「持たせるor持たせない」を決める指標になるかは分かりませんが、中学生にスマホを持たせるメリットとデメリットについてまとめてみました↓
中学生にスマホを持たせるメリット:連絡手段”LINE”と万が一に備えて
まずは中学生の子供にスマホを持たせるメリットについて見ていきましょう↓
子供との連絡や居場所をGPSで保護者側から確認ができる
中学校に進学すると、小学校と違って学校の授業以外にも「塾」「部活」など忙しくなります。
平日は、学校の授業⇒部活⇒塾など帰りが遅くなるケースや、また交友関係も広くなる傾向があるので学区外など行動範囲も広がり心配が増えます。
しかし、保護者が子供と連絡を取ったり居場所を把握するためには子供に何かしらの端末を子供に持たせる必要があります。
犯罪に巻き込まれることは稀ではありますが、万が一の場合に備えて親子の連絡手段を持っておいて損はないでしょう。
【補足情報】中学校へのスマホの持ち込み事情⇒災害を機に解禁や制限付きの中学校が増えている
また多くの中学校ではそもそも「中学校へのスマホの持ち込みが禁止」というルールがあります。
が、それも変わりつつあり、2020年7月13日に文科省が「中学校への携帯の持ち込み条件付きで許可する方針」を発表した事で話題になりました。
その背景には、2018年6月に大阪で起こった大阪府北部地震で、その際に大阪府教育庁が「災害時の連絡手段」の他「連れ去りや痴漢などの犯罪に巻き込まれる」といったリスクへの抑止力として、持ち込み禁止の一部解除を実施した事が背景にあります。
参考:小中学校スマホ解禁、大阪で19年度にも 災害時に有効 | 日本経済新聞
スマホの所有率が各学年で増加している事からも今後は中学校へのスマホの持ち込みも(授業中は使わない等の制限付きで)徐々に解禁されていくと思われます。
スマホ(特にLINE)は交友関係に影響がある場合も
最近では小学生のスマホ所有率も増えてきており、小学生でもLINEグループでやり取りする時代です。
特に中学校進学直後などの交友関係の構築は中学校生活の基盤になります。定番のLINEが使える状態であれば、直ぐに繋がる事が出来るので万全の状態でスタートしやすいです。
LINEグループでのやりとりも増えてくるので、これらの輪に入るためにはLINEが使える事が前提になります。
また「家族LINEグループを作って保護者との連絡に」というケースも結構多いですよね。
正直なところ中学生にスマホを持たせるメリットはこのくらいです。
中学生にスマホを持たせるデメリット:やはりスマホ依存
メリットに対して、中学生の子供にスマホを持たせるデメリットは以下のように結構たくさんあります↓
有害サイトへのアクセスから様々な詐欺や少年犯罪に巻き込まれるリスク
まずスマホを持たせる上で発生するリスクで大きなところで言うとインターネットに自由にアクセス可能になる事で「出会い系サイト・有害サイト・違法サイト」等にアクセスした事によって最悪、売春・買春、詐欺、恐喝、暴行、殺人に巻き込まれたり、自ら加害者になる可能性もあります。
他にも自撮り被害や架空請求、違法請求に悩まされたり、迷惑メールを送られたりといったケースもあります。
最近では18歳未満(青少年)のスマホにはフィルタリングを導入する義務が「青少年インターネット環境整備法」によって義務付けられているので、上記のような有害なサイトへのアクセスは自動でブロックされるのでひと昔前よりはマシになっています。
とは言えフィルタリングアプリではブロックできない「LINE」などのサードパーティアプリから簡単にアクセスできてしまうので、まだまだ完璧な対策とは言えません。
スマホの使い過ぎ「スマホ依存」は対策ほぼ必須
そして高確率で子供に直接的に影響が出てくるのがスマホの使い過ぎ=「スマホ依存」のリスクです。
2024年に内閣府(こども家庭庁)が発表した全国統計調査の結果によると、中学生のスマホの1日の平均利用時間はなんと282.1分=4時間42分もあります↓
中学生スマホ平均利用時間 | 1日の平均利用時間(分) | 3時間以上の割合 |
2023年 | 282.1分 (4時間42分) |
71.8% |
2022年 | 277.0分 | 69.9% |
2021年 | 259.4分 | 67.1% |
2020年 | 199.7分 | 52.0% |
2019年 | 176.1分 | 45.8% |
2018年 | 163.9分 | 37.1% |
2017年 | 148.7分 | 35.5% |
2016年 | 138.3分 | 30.4% |
中学生の7割は1日3時間以上スマホを利用するなど、毎年確実にスマホ依存に近づいていっています。
学校の授業に部活に塾に受験も控えている家庭も多いと思いますが、そんな忙しい中学校生活の中で毎日4時間以上がスマホ利用に消えているのは結構な”負担”と言えます。
具体的に中学生のスマホの利用時間に占める行動を多い順に並べると以下の通りです↓
【小中高校生のスマホの行動内容=何をしているか】
学年別 スマホの利用項目 |
小学生 | 中学生 | 高校生 |
動画視聴 | 76.9% | 88.0% | 93.2% |
音楽視聴 | 47.3% | 80.8% | 88.9% |
情報検索 | 59.8% | 82.2% | 86.0% |
コミュニケーション | 46.4% | 79.4% | 85.9% |
ゲーム | 61.2% | 70.2% | 74.2% |
ニュース | 15.5% | 43.1% | 53.1% |
地図・ナビゲーション | 16.2% | 40.0% | 60.6% |
読書をする | 3.5% | 13.8% | 20.6% |
漫画を読む | 9.9% | 29.2% | 46.0% |
ショッピング | 2.4% | 13.0% | 35.0% |
勉強・学習・知育アプリ | 17.2% | 44.1% | 52.0% |
撮影や制作・記録 | 20.2% | 31.1% | 39.7% |
中学生がスマホで最も使っているのが「動画視聴」です。予想通りですね。YouTubeやTikTokなど最近では依存性の高いものが多いので延々と動画を視聴してしまいます。大人と同じですね。
特に小学生と大きく違うのが「コミュニケーション」での利用が多いという点です。この統計結果からも前述したLINEでのコミュニケーションが中学生活では重要な部分になっているのが分かりますね。
中学生の子供にスマホを持たせた理由(保護者の声)
別のページでもまとめていますが、実際に保護者が「中学生の子供にスマホを持たせた理由」について、色んな声が上がっていたのでまとめてみました↓
「中学生になると行動範囲が広がり、親の目が届かなくなることが多いから」
「中学生になって塾に行き出し帰宅時間が遅くなりだして心配だったから」
「部活動が始まり帰りが遅いことが多くなって心配なので持たせた」
「防犯と連絡でキッズ携帯でいいと思っていたが、中学生でキッズ携帯は流石にダサいとの事」
「高校生から持たせるつもりでしたが、中学になると周りが一気にスマホを持たていたので中学入学と同時にスマホを持たせました」
やはり中学生になると小学生以上に忙しくなり、塾や部活などで帰宅時間が遅くなるため持たせる家庭が多いですね。
特に子供目線では「連絡手段としてLINEが使いたい」というニーズが非常に多かったです。最近では部活の連絡網がLINEで回ってくることもあるみたいですからね。
また「防犯と連絡手段ならキッズ携帯でいいでしょ」と思っても、現実問題中学生でキッズ携帯は気になる年齢なのも分かります。
参考までに以下のページで中学生向けのお勧め格安スマホを解説しています↓