格安SIMで安くしたいんですけど、ワイモバイル使ってて不満とか欠点って正直どう?
・大容量プランが無い事(最大で月容量30GB)
・格安SIM平均より料金は高め
辺りが気になりますね。
今回はワイモバイルのデメリットを12個徹底的に洗い出しました。
契約後に「こんなはずでは…」とならないように、申し込み前に問題ないか事前確認してみて下さい。
申込前に要確認を!ワイモバイルの12個のデメリット
まずはワイモバイルのデメリットを、僕が3年以上使ってみた分と、ネット上で挙がっていた分を合わせて、12個挙げてみました↓
【ワイモバイルのデメリット13個】
No | デメリット | 重要度 |
1 | ワイモバイルはコミコミなので格安SIM内では料金が高め | |
2 | 大容量プランが無い(最大月容量30GBまで) | |
3 | 余ったデータを翌月に繰り越しできない | -(2021年に繰り越し可能に) |
4 | ソフトバンク⇒ワイモバイルの乗り換え(MNP)の場合は特典が若干少ない | |
5 | 手持ちiPhoneを使う場合はSIMロックの解除が必須 | |
6 | ワイモバイルの店舗対応がいまいち? | |
7 | 「速度切替」機能が無い | |
8 | ワイモバイルは「月データ容量」が途中で変わる | |
9 | 取扱い機種に最新iPhoneが無い | |
10 | 専用の半額通話アプリ(IP電話)が無い | |
11 | 2年縛りがある | -(2019年10月から完全撤廃) |
12 | 10分かけ放題付きプランしか選べない(無料通話を外して安くできない) | -(現在はかけ放題はオプションに加入方式に変更済) |
個人的には気になるデメリットは上3つくらいかなと思います。
順番に詳細を解説していきます↓
デメリット1:ワイモバイルはコミコミなので格安SIM内では料金が高め
現在ドコモ、au、ソフトバンクを使っている人であれば毎月のスマホ代は8千円前後が平均ですが、格安SIMのスマホ代の平均はそれよりも5千円近く安い2,957円です↓
大してワイモバイルの料金プランで定番の『シンプルプランS/M/L』はこんな感じです↓
真ん中の「シンプルM(月容量20GB)」で月額3,278円くらいなので、一般的な格安SIMの相場よりは料金は若干高いです。
ワイモバイルの立ち位置はMVNOとMNOの中間
ただ、「ワイモバイル」「UQモバイル」はそれぞれソフトバンク、auのサブブランドという位置付けで、料金が若干高い分「通信品質」や「店舗サポート」などあらゆる面で大手3キャリアに近いクオリティです。
なので、どちらかというと3大キャリアと格安SIMの中間的なポジションと考えた方がいいでしょう。
以下のページでも解説していますが、僕が最初にソフトバンク⇒ワイモバイルに乗り換えた感想は「ソフトバンクとほとんど変わらないのに、料金が半分くらいになった」です 笑
なので、「今の大手キャリアより料金安くしたいけど、品質は落としたくない」という人にはうってつけだと思います。
逆に「通信速度とかもっと遅くていいから、もっと安く使いたい」という人は、mineoや楽天モバイルの方がいいと思います。
デメリット2:大容量プランが無い(MAXで月容量30GBまで)
個人的にワイモバイル最大のデメリットはこれかなぁと思いますが、ワイモバイルには無制限プランや大容量プランがありません。
先程のプラン料金一覧をもう一度以下に載せますが、最も容量の多いプランで「シンプルL」で月容量30GBまでです↓
スマホユーザーのデータ使用量の平均が5GB前後なので、殆どの人にとって月容量30GBは充分なデータ容量ではあります。
しかし、最近では定額動画サービスも一般的ですし、出退勤の電車内などでガンガン動画を見たりテザリングで使ったりな超ヘビーユーザーだともしかしたら30GBでも足りない可能性があります。
チャージ(速度制限解除)は割高なので最終手段にしておこう
もちろん速度制限をお金で解決する「チャージ」システムもあり、追加料金を支払えば容量が追加できるものの、「500MB(約0.5GB)あたり500円」とかなり割高なので日常使いには向きません。
参考:通常速度に戻すための料金を教えてください | Y!mobileサポート
一応公式でもソフトバンクとワイモバイルで以下のような棲み分けを想定しているようで、やはり1人で月20GBも使う超ヘビーユーザーにはワイモバイルは向きません。
【現在変更済】デメリット3:余ったデータを翌月に繰り越しできない
通称「データ繰り越し」とも言いますが、その月に余ったデータ通信量を翌月に繰り越せるシステムがワイモバイルにはありません。
ちなみにauのサブブランドである「UQモバイル」や、大体の格安SIMで「データ繰り越し制度」が存在します↓
UQモバイル / mineo / BIGLOBEモバイル / イオンモバイル / exciteモバイル / IIJmio / nuroモバイル etc…
「データ繰り越しができるかどうか」が通信会社を決める決定打になることは少ないかもしれませんが、地味にありがたい制度なんですよね。
デメリット4:ソフトバンク⇒ワイモバイルの乗り換え(MNP)の場合は特典が少ない
こちらはソフトバンク⇒ワイモバイルに乗り換えを検討している人限定のデメリットとなります。
ワイモバイルと同じグループ会社であるソフトバンクからの乗り換え(MNP)の場合、他の乗り換えや新規契約よりもキャンペーンの特典が少なくなる傾向があります。
例えばワイモバイルの「SIMカードご契約特典」は最大で10,000円分近いPayPayポイントが貰えるキャンペーンですが、公式ページの注釈には以下のように「ソフトバンクからの乗り換えは対象外」と記載されていますね↓
※1 ソフトバンクまたはソフトバンク回線を利用したMVNO各社からののりかえは対象外です。
ソフトバンクからワイモバイルへのりかえ時に適用可能な申込特典は「新どこでももらえる特典/最大3,000円分のPayPayポイント」のみとなっており、同ソフトバンクグループ間の移動という扱いなのか特典面では冷遇気味です。
ワイモバイルのキャンペーン特典を最大限受け取る方法を以下のページで条件別で解説しているので、そちらを参考に特典を検討してみるといいと思います↓
デメリット5:手持ちiPhoneを使う場合はSIMロックの解除が必須
ワイモバイルへ乗り換えを検討している人の中には「ドコモやau、ソフトバンクで購入したスマホをワイモバイルで使いたい」という人も多いと思います。
ワイモバイルで大手3キャリアのSIMロックが掛かったスマホを使う場合、掛かっているSIMロックを解除しないとワイモバイルで使う事は出来ません。
ワイモバイルで使えるスマホの機種に関しては、ワイモバイルの公式ページでも「動作確認機種」として掲載しているので、一度自分がワイモバイルに持ち込んで使おうとしている機種が動作確認されているか」を以下の公式ページで確認してみて下さい↓
参考:接続実績のある他社端末 | 他社が販売する携帯電話をワイモバイルで利用する
特に人気のあるiPhone機種に関しては、以下のページに詳しく解説しているので参考にどうぞ↓
デメリット6:ワイモバイルの店舗対応がいまいち?
ネット上で情報をみていると「ワイモバイルの店舗対応がイマイチ」という話もたまに見かけますが、この辺は完全に店舗によるとしか言いようがありませんね。
僕も自宅の近くのワイモバイルショップにたまに行きますが、毎回(そんなにいかないけど)丁寧に対応してもらってますのでちょっと意外でした。
ただ、ワイモバイルはシェアがかなり多い通信会社なので、ショップはいつも混んでいる印象がありますね。
もし「店舗対応が気になる」とか「ショップで並ぶのが嫌だ」という人はオンラインショップもありますし、質問はチャットサポートで聞けばいいと思いますよ↓
デメリット7:「速度切替」機能が無い
一部の格安SIMには「速度切替」というシステムが存在します。
有名どころではUQモバイルの「節約モード」やmineoの「mineoスイッチ」などで、手動で「速度切替」をオン⇔オフに切り替えることで意図的に速度制限状態に切り替える事ができます。
UQモバイル | 「節約モード」 | 送受信最大300Kbpsの低速通信に切替可能 |
mineo | (2019.9にサービス終了) |
最大500kbpsの通信速度に切替可能 |
速度制限状態では低画質動画視聴すら難しいレベルの速度になりますが、その分データ通信量が消費されないメリットがあります。
なのでネットサーフィンや文章の送受信などだけなら「速度切替」を行ってデータ容量の消費を節約する事ができます。
ですが…
僕もmineoも使ってますが、正直毎回切り替えるのが面倒で「mineoスイッチ」をほぼ使ったことはありませんね。
この辺は個人差があると思いますが、毎回の切替が面倒だし大きな節約にはなりにくいので、これが無いからと言ってそこまでのデメリットになるとは思えません。
デメリット8:ワイモバイルは「料金/月データ容量」が途中で変わる
ワイモバイルのプランでもう1点留意点があるとすれば、「料金/月のデータ容量」が途中で変化するという事です。
というのもワイモバイルでは契約から「一定期間だけ特典が付く」系の以下のキャンペーンがあるからです↓
新規割【現在終了】 | キャンペーン期間中に新規、他社からの乗り換え(MNP)・番号移行、または契約変更でスマホベーシックプランS/M/Rにご契約いただくと、ご契約翌月から6ヵ月間基本使用料が最大700円割引となります。ご契約月は当キャンペーンの割引対象外です。ご契約後対象外プランへの変更や解約された場合、本キャンペーンの適用外となります。 |
データ増量無料キャンペーン2 | 新規、のりかえ、PHSからの契約変更の場合、データ増量オプション(500円/月)が1年間無料となります。1年経過後は、「データ増量オプション」の料金として、500円/月がかかります。 |
月容量がアップする「データ増量オプション」は加入時のキャンペーン「データ増量無料キャンペーン2」で最初の1年間は無料になっていますが、13カ月目からはキャンペーンが終了して
別にワイモバイル以外の通信会社でもよくあるキャンペーンですが、この特典期間が過ぎると割引分がなくなった分だけ料金が高くなります。
普通にオプションを解約すればいいだけなので、これをデメリットと言っていいのか分かりませんが…
デメリット9:取扱い機種に最新iPhoneが無い
日本で最も人気のスマホと言えばAppleブランドの『iPhoneシリーズ』ですよね♪
特に若い世代を中心にiPhone人気は高く「iPhone以外使ったことがない」という人もいると思います。
ドコモauソフトバンクでは最新iPhoneが長期分割で購入可能ですが、ワイモバイルには一部の最新iPhoneのラインナップはありません。
直近ではAppleや大手4キャリアと同タイミングでiPhoneSE(第三世代)がラインナップに加わったり、iPhone12や12Miniが追加されたりと以前よりかなり改善されましたが、Proモデルや最新ナンバリングiPhoneは売っていませんね↓
ただ、普通にSIMフリー版の最新iPhoneを購入して、ワイモバイルでSIMカードだけを契約して使えば問題ありません。
実は僕もワイモバイルを3年使っていますが、毎回最新iPhoneをAppleで購入⇒ワイモバイルのSIMカードを差して使っていますからね 笑
ちなみにApple公式でもiPhoneの長期分割が可能(オリコさん)なので「最新iPhoneの本体代金一括購入は厳しい」という人でも安心です。
デメリット10:専用の半額通話アプリ(IP電話)が無い
楽天モバイルなら「楽天でんわ」IIJmioなら「みおふぉん」など、一部の格安SIMにはアプリ経由で電話をかけることで通話料金を半額にできる専用通話アプリが存在します。
携帯番号からの発信には通常通話料金として20円/30秒(1時間1,200円)が掛かりますが、これらのアプリを起動して発信することで半額10円/30秒に抑える事ができます。(ちなみに「LINE通話」はデータ通信なので通話料は掛かりません)
しかしワイモバイルにはこのような通話アプリは存在しないので、標準でついている「10分までかけ放題」を超過した分は20円/30秒が掛かってしまい、長時間通話には向きません。
そんな人向けに前述の通り完全かけ放題オプション『スーパー誰とでも定額』があるので、検討してみてもいいでしょう。
また、他の選択肢として電話番号が変わってもいいのであれば、050から始まるIP電話サービスを使うのもいいと思います。
【現在変更済】デメリット11:2年縛り(2019.10で完全撤廃)
こちらは古い情報ですね。
過去には大手3キャリアと同じくワイモバイルにも2年縛りがありましたが、2019年10月より「電気事業法の改正」によって完全撤廃されています。
なのでこの点は心配ありませんね。
【現在変更済】デメリット12:10分かけ放題付きプランしか選べない(無料通話を外して安くできない)
ワイモバイルには10分かけ放題がセットになったプランしかなく、「通話(発信)なんて全く使わないから外してその分安くできないかな」という人には不満があるかもしれませんね。
上記のように現行プランの「スマホベーシックプランS/M/L」の全てに「10分までかけ放題」が付いていますね。
他の格安SIMだとこの「10分かけ放題」は有料オプションになっているところが多く、オプション料金で月額500~1,000円くらいが相場です。
ただ、「携帯番号からの発信なんて美容院の予約くらいしかしない」という人でも、一般通話料金は20円/30秒とかなり割高です。
例えば月15分(5分の予約の発信×月3回)の発信でも600円は通話料が発生しますし、何か緊急で30分も通話したらそれだけで1,200円もかかります。
なので、ほとんどの人にとって「10分かけ放題」は付いていて損はないのかなと思います。
ちなみにドコモauソフトバンクで可能な「完全な国内かけ放題」ですが、ワイモバイルは格安SIMで唯一「完全かけ放題」が可能なオプション『スーパー誰とでも定額』が存在します。
【まとめ】結局のところのワイモバイルのデメリット
という事でワイモバイルのデメリットを12個挙げて解説しましたが、総合しての重要なデメリットとしては以下の3点になるのではないかと思います↓
大容量プランが無い(最大で月30GBまで)
料金が格安SIM平均より若干高い(自動付与の「10分かけ放題」込で考えると相場くらい)
ソフトバンク⇒ワイモバイルの乗り換え(MNP)の場合は特典が若干少ない
「無くてもそんなに困らない」「ないと困る」基準で判断すると、ワイモバイル最大のデメリットはやはり「大容量・無制限プランが無い」という点でしょうね。
超ヘビーユーザーは無制限プランや超大容量プランのある格安SIMや大手キャリアにするか、WiMAXなどとの併用の方が無難でしょう。
それ以外の人にとっては致命的なデメリットというものはあまり感じないと思います。
【補足】ワイモバイル公式が回答しているその他のデメリット
ワイモバイルの公式ページでも、申し込み前の不安を払拭するためにデメリットについて回答をしていたので、こちらも参考にしてみて下さい↓
参考:格安スマホのデメリットは? | Y!mobile公式
ざっくりこんな感じです↓
Q.キャリア決済が使えない?
A.ワイモバイル版キャリア決済システムがある(これ便利)
Q.キャリアメールが使えない?
A.ワイモバイル版キャリアメールサービスがある
Q.テザリングが使えない?
A.動作確認されている機種なら大体テザリング可能なので、チャットなどから問合せて確認してみて(テザリングのオプション料金は無料)
参考:接続実績のある他社端末 | Y!mobile公式
Q.LINEのID検索が出来ない?
A.ワイモバイルソフトバンクのサブブランドなので、「My Softbank」で年齢確認ができる=LINEのID検索が可能
Q.開通するまでの間、スマホを使えない時間が出来る?
A.「即日開通」なので無問題
色々な格安SIMをレビューしてますけど、料金、サービスの品質、サポート、PayPay還元の優遇、総合するとワイモバイルかなぁ。やっぱ。
反対にワイモバイルのメリットも挙げて見ましたので、両方を総合して検討してみるといいと思います↓